英語のひとくちメモ
1.
手紙の書き出しで会社などの団体宛ての場合、Dear Sirs や
Gentlemen などを使う。「友人」には My dear friend、「恋人」なら
My dear sweetheart。結語は英語で、 complimentary close
と言い、日本語の敬具や草々にあたる表現が、Yours sincerely、Truly
yours など。追伸 (P.S.= postscript)。
2. 日焼け止め剤は sunscreen
のほか、UV protection moisturizer という言い方もある。UV は
Ultraviolet (紫外線) の略。日焼けしすぎたときに使うのが
suntan lotion。「肌が火膨れになった」=I got blisters all over my
skin.。「日焼けする」は get a suntan で sunburn
でないことに注意。
3. 「まぐろ」=tuna
だが、「トロ」は fatty tuna meat (まぐろの脂身)
のように言う。「大トロ」は belly of tuna with a high fat content、「中トロ」は
belly of tuna with a medium fat content
のように説明すると理解される。「刺し身」は raw fish より
fresh fillet とするほうが響きがよい。
4.
『ハリー・ポッターと賢者の石』の英国でのタイトルは、Harry
Potter and the Philosopher's Stone だが、米国では Philosopher's が
Sorcerer's (魔法使いの) に変わる。「人に魔法をかける」=cast
a spell on a person。ちなみに「魔法びん」は thermos bottle で magic
は使わない。
5. I will treat you to dinner.
のように「treat+人+to+飲食物」で「人に〜をおごる」の意味になる。目的語に再帰代名詞を入れると「自腹で楽しむ」の意味になり、He
treated himself to a new suit.
で「奮発してスーツを新調した」のように使われる。This
beer is my treat. =この酒は僕のおごりだ。
6. 先進国 (developed country)
に対し、「開発途上国」は発展中なので、developing country
と表現する。この語は、backward country (遅れた国) ⇒ undeveloped
country (未開発国) ⇒ underdeveloped country (低開発国)⇒
still-developing country という変化を経て生まれた。
7. 米国では電気掃除機を vacuum
cleaner と呼び、英国では hoover と言う。これは元々は
実業家で電気掃除機会社を設立したWilliam Henry Hoover
に由来するが、この人物は米国人。米語では vacuum the floor (床を掃除する)、英語では
hoover the floor のように動詞としても使える。
8.
覚えていたものを「度忘れする」は、slip one's mind
で人の名前を忘れてしまったときなどに、His name has slipped my
mind. のように言う。物を置き忘れたときは、I left my wallet at
home. と leave を使い、forget は不可。年をとると、become
forgetful になり、become senile (ボケる) となる。
9. 「シロクマ」は white bear
でなく polar bear。polar は「極地(北/南極)
の意味。また、「白バイ」=police motorcycle、「白タク」=unlicensed
taxi、「シロナガスクジラ」=blue whale
なので要注意。さらに、「白黒写真」=black-and-white photo
で英語では「白」「黒」の順が入れ替わる。
10. hurricane
は西インド諸島付近で発生して米国を襲う暴風雨のこと。インド洋では
cyclone、太平洋西部では typhoon
のように同じ熱帯性低気圧でも発生場所によって区別される。日本では、typhoon
No. 5
と言うが、米国では発生順に男女の名前を交互に使って
Hurricane Mitch のような愛称で呼ぶ。
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