英語のひとくちメモ
61.
インターネットのホームページの冒頭にある http は Hypertext
Transfer Protocol
の略で画像や音声を含めたハイパーテキストを転送する方式の意味。既存の電話回線を使って画像信号を高速・高画質で転送する
ADSL は asynchronous digital subscriber loop の略。asynchronous=非同期の
62. believe と believe in
は区別が必要。前者は「人の言ったことを信じる」で I
believe him. なら「彼の言葉を信じた」の意味。I believed in him.
は彼の「人柄、信条などを一時的ではなく信じた」の意味で、この
in は put a strong faith in him という形で使われいる in
と同じ用法。
63. a day of reckoning (決算日、最後の審判の日=the Judgment
Day) は聖書に出てくる決まり文句で、a day when everybody gets what
he (she) deserves (だれもが自分に見合うものを得る日)
の意味。自分の悪事の結果を思い知らされる時で、日本語の「年貢の納め時」に相当する表現。
64. コンマの有無で意味に違いが出るときがある。He
expressed his thanks naturally. (自然な形で感謝を表した=He
expresses his thanks in a natural way) に対し、He expresses his thanks,
naturally. (当然のことながら感謝を表した=It is natural that he
should have expressed his thanks.)
65. 熟睡を意味する日本語「泥のように眠る」に対して、英語では sleep like a log または、a top (丸太/コマのように) と表現する。反対に「一睡もできない」は cannot sleep a wink。寝ようとしている人に対して言う「ぐっすりお休みなさい」は、Sleep tight!。get forty winks=うたた寝をする。
66. 景気の波には boom (好況)、recession (不景気)、depression
(不況)、recovery (回復) の4波があると言われ、recession は
depression より軽い。不況の谷 (trough) で底入れ (bottoming out)
した景気が回復に転じる。政府が打ち出す「景気刺激策」は
stimulus package、pump-priming measure。
67. infant は「幼児、赤ん坊」の意味だが、infantry は集合的に「歩兵隊」のこと。infantry はかつて騎士に仕える「少年」を指して使われ、騎士が戦地に出兵する際、少年たちも徒歩で主人に従ったことから、infant と同じ系統の語が「歩兵隊」の意味で使われるようになった。
68. 米語の driveway
は自動車道路のことではなく、通りから家の車庫へ通じる「私有車道」のこと。車を車庫に入れずに
driveway に駐車 (park) しておく人が多い。他方、parkway
は中央分離帯 (median strip)
に草木が植えてある広い道のことで、車を止めて (park)
おく場所ではない。
69. Easy now! (落ち着いて)、Go easy. (気楽にやれよ)、Take it easy.
(ムキになるなよ) …のように、easy は成句の中で quietly (静かに)
や gently (穏やかに) の意味で用いられる。また、She is easy on
the eyes. =She is nice to look at.
で「彼女は魅力的だ、美人だ」という意味になる。
70.
過去に受けた好意に対して使う「先週はどうも」のようなあいさつは、Thank
you for last week.
と訳すと奇異に聞こえる。英語では何に対して「どうも」なのかをはっきり言う必要があり、Thank
you for inviting me to the party last week.
のように内容を明確に表現することが必要。
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